18.05.03 XLR納車ツーリング#6 (笹川流れ→舞鶴) 最終回
前: 18.05.02 XLR納車ツーリング#5 (浪岡→笹川流れ)
5月2日深夜X時
風邪と長時間の走りによる疲労を少しでも取るために長く睡眠を取ろう。
敷いたマットに寝転がって、耳栓をつけてシュラフをかける。
風邪を引いていてもシュラフをかけるくらいで寝られるような暖かさだ。
すぐに身体が鉛のように重たくなって、地面の中に沈むとも宙に浮かぶともわからないような怠い感覚になる。
一瞬のうちに意識が遠のいていく。
・・・。
完全に闇の中に沈んだ頃に、一筋の光が差し込む。
…
・・・眩しい。寝てるんだよ。
…ン…セン…
誰かが呼んでいる。
あの声の主は誰だ。
…せん、すみませーん!
・・・・・・
うわぁ! お巡りさんじゃねえか!!!
職質の夜、開幕
こんばんわぁ、起きてください、起きてください。
僕は捕まるんですか?
いえいえ、そういうわけじゃないんですけどね、声をかけないといけないきまりなんで。
(免許書を準備する)
(わかってるなこいつ)
どこからきたんですぁー。
・・・北海道ですかー帰宅途中なんですねー。
あっ、免許書ありがとうございます。
電話番号聞いてもいいですか?
私もバイクに乗っててねーうんのかんのうんのかんの。
へぇ、すごいですねぇ(8割寝てる)
職質って捕まるんじゃないんですね。
えぇ、えぇ。
土地の人とか、住民の通報とかあったら我々も対応しなきゃいけないんですけどね。
何も無い時は何もできないんで、なるべく人目につかないところでねーーー。
はぁ。
じゃ、おやすみ。
笹川流れ → カメ

怒涛の夜を過ごし、降り続く雨の中無事に目を覚ます。
蒸れきってしなびたシュラフを乱雑にたたんでパッキングを済ませる。

彼ら彼女らは暇を持て余した学生なのだろうか。
それとも石油王のご子息なのだろうか。
お隣であっても、自由に周遊するためにはまとまった時間とお金が必要だと思う。
なにはともあれ、この時間を大切に。
旅人に幸あれ。

国道345号を羽越本線と並走して、やがて村上の町中へ至る。
少し雨脚が強くなって、村上学校前のデイリーヤマザキで朝食の休憩。
新潟には工場があるようですね。北陸には無くて、デイリーヤマザキも少なめです。
https://www.yamazakipan.co.jp/company/zigyousho/index.html

11:30 昭和シェル 能生SS / 笠原商事
まったくもって新潟市街の記憶がない。
平地部の海沿いを走っていたところから少し記憶があって、柏崎、直江津といったところも何も覚えていない。
疲労のせいか、それとも長い長い新潟で何のイベントも無いからなのか。
この日は気づいたときから風がとても強くて、上越を越えて親不知の断崖を走る前には250ccシングルで3速じゃないと前に進まない状態になっていた。
この異常性だけは覚えている。


調べてみたら糸魚川で最大瞬間20.8m/s、平均最大10.4m/sで糸魚川の5月の観測史上で10位に入る西風がふいていたようです。

12:05 道の駅親不知ピアパーク
ピアパークの信号で右に曲がって、高速道路下の駐車場にピットイン。
この道の駅めちゃくちゃ好きなんすよね。
こんな日なのにバイクが10台くらいいる。

暖を取るために自販機で紅茶を買って、そのままレストランで昼食。
何かを見ながらソースカツ丼に決めた記憶がありますが、地元が近かったからだろうか。


さらば親不知。
至:敦賀 自:苫小牧

富山か石川になって、空はとたんに青くなった。

GSで蒸れた足を乾かしつつ。
そういえばこの靴雨のときでも浸水しなかったな。

18:00
8号で福井県まで戻ってきた。
北海道では桜が咲いていましたが、こちらは今が田植えの時期みたい。
ここまで本当に長かった…

8号をそのまま武生まで降りてきて、幅広の山道セクションに入ったら海に面した道の駅河野へ。
遠く見える光は豪華客船のすずらん。
ダッシュ!

20:00 新日本海フェリー 敦賀ターミナル
売店で買ったガラナを飲んで待機。

ヨシ!!!

2日前の真夜中に青森で別れたじゅえる氏です。
あのあと私は陸路で南へ、彼は北海道で巡礼の旅をしたあとに新日本海フェリーで海路を敦賀までやってきました。
青森で冗談交じりに「敦賀で会おう」と言っていたので間に合ってよかったです。

私の案内で敦賀市街へ行きます。
地元なので。あっその信号は逆ですね。
方向オンチがすごすぎて、結局じゅえる氏に案内される始末。

8番らーめん 野菜ラーメン しお味 A定食
汗にまみれた黒い服に身体から出た塩分が白く模様を作っていました。
募る話とか募る話とか。。。

22:10
一時間ほど休憩を兼ねて話をして、22時を過ぎて退席。
これから四国まで帰るそうなので国道27号でランデブーしつつ、実家のある方向へ曲がったところでお別れです。
長い長いツーリングの最後、もう何の友と書いたらいいのかもわからない関係ですが、まるで旧友とも言える彼と走れたことに感動を覚えつつ深い眠りにつきました(22:55 帰宅)。
https://ja07jewel.exblog.jp/30338032/
エピローグ

6月。私は就職活動のため大阪に来ていました。
推薦で受けた第一志望の手応えは悪くなかったのですが、これから働くことが生活の全てになるのかと思うと こうしてツーリングをした記憶は何物にも代え難いものとなるのでしょう。
このツーリングから帰ってきてからは、履歴書を書く毎日が待っていました。
書けば書くほど自分が何をやりたいのか、何が自分の強みなのか、最初思っていたことがすべて解けて消えて、最後にはただバイクが好きである事実だけが残る。
分からなくなった時は自分のルーツを辿れという教授のアドバイスを元になんとか仕上げた書類は完璧とは言えず、半端な人生の中の残り物の寄せ集めの中にメインディッシュとしてバイクが置かれているにすぎないことに気がついただけでした。
こうしてツーリングの記録をしたためるのは、私からバイクを取ればゴミしか残らないのではないかという在る種の強迫観念なのかもしれません。
いつか自分を見失うときに備えて、前向きに一つ一つ書いていこうと思います。
2020年、秋真っ只中の夜中に。
リザルト

本日の移動距離: 601.7km
給油: 3回 平均28.5km/L

日数:6
走行距離:2484.0km
ガソリン:69.06L/9809円
平均燃費:31.64km/L
状態異常:風邪、合わない靴
FIN.












